onoesanと猫と保育となんやかんや。

〜おいぼれ猫たちとの日々と、あれやこれや〜

それいけ高齢ネコ

五十一、退院して万々歳というわけには全くいかない14才オス猫の話。

動物病院から電話があり、夕方迎えに行くことになった。 ソルを迎えてから一年。思えばこんなに通い詰めた病院はここが初めてだ。待合室で待つこと30分。ケージに入ったソルが出てきた。 運んできてくれた看護師さんはケージ以外にも何やら色々入った袋を下…

五十、膀胱切開の手術で石を3個取り除いた老猫の話。

手術が無事に終わったと病院から連絡が来た。 カテーテルを外して自力で排尿できれば退院とのことだった。私はまたしても、今それ聞く?という雰囲気に怯むことなく、合計金額を聞いた。 24万3000円とのことだった。 想定していたはずなのに血の気が引いた。…

四十九、老猫の退院前なのに心配するどころか文句が止まらなくなってしまった飼い主(私)

休診日にも関わらず、病院から電話があった。「実は良くないお知らせがありまして…」言われなくても、タイミングからして絶対に良くないお知らせである。 というか、内容は聞かなくてもわかった。「昨日、無事に膀胱に押し戻せた小さな石が、また尿管に落っ…

四十七、生かすべきか、安楽死か。答えが出せた。

その夜。・一度しか行ったことがない動物病院に行って、安楽死の処置をしてもらうのか。・かかりつけで切開手術を受けるのか。もし安楽死を選ぶのなら、次に閉塞してからでは間に合わない。明日、連れ帰ってそのまま、処置をお願いしに病院に向かわなくては…

四十五、4度目の尿路閉塞で入院することになった話。

病院から帰宅してわずか3時間足らず。 3時間前に見た光景とまるで変わらない姿がトイレにあった。…また詰まった。 時刻はまだ夜の9時である。ああ。結局のところ今夜もまた、ろくに眠れない一夜を過ごさなければならないのか。 疲れが全身を襲う。 とは言え…

四十四、帰宅してすぐ。夜の始めに4度目の尿路閉塞。

朝、受診し、夕方には3度目の尿路閉塞を起こしてまた受診した。 幸い、土曜の夕方の割に病院は空いていて、すぐにカテーテルで処置してもらえた。「よく気がつきましたね。そんなに膀胱はパンパンになってなくて、カテーテルもすぐに通りました。」 とのお言…

四十三、3度目の尿路閉塞。病院尽くしの日々。

2度目の尿路閉塞が、かかりつけの病院が休診の時に起きてしまって以来、先生に言われたスパンで真面目に病院に通うようになった。皮下点滴を受けること1週間、土曜日はルナの定期検診日と重なったので、午前の診療開始時間に合わせて、2匹を入れたケージを2…

四十二、かかりつけの病院でも猫の安楽死について聞いてみた。

初めての病院で、鎮痛剤を打って尿道カテーテルの処置をされたソル。 翌日は、早速かかりつけの先生のところへ行き、昨日の病院で渡された血液検査の結果を見せながら、ことの顛末を話した。その間、ソルは昨日とはまるで別猫のようだった。 いつもの獣看護…

四十一、猫の安楽死について聞いてみた。

病院に着くと急患の猫がいて、だいぶ待たされることになった。急患と言ってもソルのように深刻な病気ではない。いや、深刻には深刻か。 太り過ぎでおデブなのに、体重を考えることもなく高所から飛び降りて脚を骨折したとのこと。覗いてみれば確かにでっぷり…

四十、尿道カテーテルの処置費用に虚脱感でいっぱいになった話。

10時頃に病院を出て、2時間後の12時頃だった。家で待っていても何も手につかないだろうと、買い物に出た帰り道、病院から、「カテーテルが終わって麻酔も切れてきたのでお迎えに来ても大丈夫です。」と電話が入った。金額をざっくり教えて欲しいと言うと、さ…

三十九、尿路閉塞の話。かかりつけ休診で別の病院へ駆け込んだ。

夜中に時折り様子を見ながら、寝たのか寝てないのかよくわからない夜が明けた。ソルは相変わらず、時々トイレにこもっては苦しそうにいきんでいる。それでも目には力があったし、嘔吐も血尿もなかったため救急には行かずに済んだ。昨夜、目星をつけた近隣の…

三十八、尿路閉塞から数日後。痛恨の判断ミスをした話。

かかりつけの病院は水曜日が休診だ。だから、月曜日か火曜日に来るように言われた私は、火曜日の夕方の診療時間に行こうと考えていた。しかしそれまでの3日間、ソルのオシッコはちゃんと出ており、変わったところも全くなかった。そして夕方というのは主婦に…

三十七、尿路閉塞してからの話。この時はまだ良かった…。

手作りごはんに切り替えてから程ないタイミングで尿路閉塞してしまったため、手作りごはんをあげることがすっかり怖くなってしまった。しかも今、ソルは猫コロナ以来のひどい下痢である。 チョビチョビと、ところかまわずの状態。 なぜそんなことになってし…

三十六、そういうわけで手作りごはん、もとい、尿路閉塞した話。

一体どうして尿管が詰まったんだろう…。「もともと膀胱に結石を持ってるので、それが悪さをしたのかもしれないし、炎症が出来て大きくなってしまったのかもしれないし、バイ菌かもしれないし、今の段階での特定は難しいですね…」と、カテーテルに朝から全力…

三十五、猫に手作りごはんを作らされた話…のはずが事態が変わって来て次なる病の話。

食物繊維の与え過ぎによる便秘…だと完全に思い込んでしまっていた。 しかし、頭の中で何かが引っかかっている。 なんだろう…と、ここでもう一つの事実に気づく。昨夜からオシッコもしていない……のでは?そう。昨夜あんなに、これでもかというくら水分を飲ま…

三十四、猫に手作りごはんを作らされた話。今度はウンチが出なくなった。

こうして、ネコ様たちはバイキング会場で各々が好きな皿でチョコチョコ食いを重ねるようになった。ボチボチの食べっぷりで、数日間は落ち着いていた。ところが。出ないのだ。全然。さっぱり。結構食べているように見受けられるのにも関わらず、ソルが丸2日…

三十三、猫に手作りごはんを作らされるまでの話。気付けばそこはバイキング会場。

「タラは食べたくない」ルナにキッパリ断られ、ハタと気がついた。そうか。ルナはタラを食べたことがなかった。 可愛いルナが食べられないんだったら仕方がない。どうするか。ということで考えて、今度はサケを購入してみた。キレハシの詰め合わせみたいなや…

三十二、猫に手作りごはんを作らされた話。食べ物の好みは猫によって全然違うという話。

胃腸に優しい食材とはなんだろう…と考えて思いついたのが、赤ちゃんたちも離乳食でよくお世話になるタラ。 白身で淡白で柔らかくて。あれなら絶対に喜んで食べるに違いないし、赤ちゃんが愛用するくらいなんだから猫にも優しいに違いない。タラを思いつけた…

三十一、猫に手作りごはんを作らされた話。食材の見極めがムズカシイという話。

好調が続くと必ずズコンと落とし穴にはまる。ソルというオス猫と付き合ったこの1年間はひたすらその繰り返しだった。 今回もそうだった。成り行きで、"手作り"というほどでもないが、ニンジンを刻んだりサツマイモを蒸したり、それなりに良い排便が出来るこ…

三十、猫に手作りごはんを作らされた話。繊維反応性疾患という病気。

刻んだニンジンと鶏肉を食べたソルは、その夜ウンチをしなかった。日に5回は下痢便をするのがソルスタンダードだったため、その日常に慣れ過ぎた私は思わず、お腹痛いの?と聞いたほどだった。が、出ない。つい数ヶ月前までの状態を思えば、他の場所で出しち…

二十九、猫に手作りごはんを作らされた話。え?ネコって野菜食べていいの!?

アレもコレも、何をやってもすぐに飽きるネコ、ソル。もうどうしていいかわからなかった。そんな時、ふと、空っぽになった腸内バイオームの缶が目に入った。原材料名…チキン、ポーク、…ニンジン、チキンスープ…ほうれんそう、かぼちゃ……ピーカンナッツ殻パウ…

二十八、猫に手作りごはんを作らされた話。これまでのこと。

一、そして再び飼いネコ2匹。 - onoesanと猫と保育となんやかんや。↑この記事を皮切りに27回も!つらつらと、老猫ソルくんのゴハンの旅のあれこれを綴った。初めは、ネコのゴハンについて綴るつもりなんてこれっぽっちもなかったのに、気づいたらソルのゴハ…

伴侶動物だから悩む、治療費問題と終止符の打ち方。

ルナは急性腎不全、甲状腺機能亢進症。 ソルは慢性腸症、猫コロナ、度重なる尿道閉塞。他にも持病は抱えているし、今まで色々病気になってきたけれど、上記の病気は病院に行ってなかったら完全に命がOUTだったものだ。病院で、2匹合わせて5度以上も、消える…

傷ものにしてゴメン。誤って猫を出血させてしまった話。

今まで家族からの愛情をその身に一身に受けて過ごして来たルナ。 ここ半年でその生活が音を立てて崩れ去った。 ソルが来るまでは、日に100回は撫でられていたのではないだろうか。 人間は占いで、今年は良い年だの、厄年だから色々起きるだの運勢の好不調を…

猫の背中に出来た粉瘤がスクスク育ちすぎる話。

可愛い愛猫ルナの背中に小さな小さなシコリを見つけたのは2年前だった。 本当に小さい粒のような大きさだったから、最初は毛の塊かも、と期待を込めてそう思った。 気のせいにしたかったけど、月日を経て少しずつ成長していったソレは、半年を過ぎた頃にはも…

青春か。じいさん猫にニキビが出来た。

いつもいつも、やれ吐いた、下痢だ、血尿だ、毛がごっそり抜けた、おしっこが出ないと、何かしら心配の種を撒きちらすことを日々の日課にしている爺さんネコ、ソル。 それがここのところ、ボチボチ順調、と言って良い日々だった。 だから、刺激しないように…

長毛猫と短毛猫、お世話が大変なのはどっちだ問題。短毛の方が大変だと思う話。

世間ではよく、長毛の猫さんは見た目は美しいけれどお世話が大変だからよく考えてから飼え、とか言われている。 果たして本当にそうなのだろうか。 私は声を大にして言いたい。 短毛ネコちゃんの方が圧倒的に大変だ、と。 長毛のなつさん1匹飼いの時と比べる…

鳴くオス猫と鳴かないメス猫。どっちも可愛いんだけどね。

ルナは小さな頃から声帯が弱いのか、頑張って鳴いてもキャッとか、キ…とか、ガラスをちょっと擦ったかな程度の高音しか出ない。 ごくまれに私が不在の時に玄関から外に向かって、ナオーンと雄叫びするらしいけど、私自身は聞いたことがない。 一方でソルは、…

二十七、もう少し続きそうな、飼い猫2匹生活。

4種類の薬と高級な療法食、それにおいしいフリカケとオヤツとちゅ〜るをほんのちょっと。気づけば我が家にやって来てもうすぐ一年になる。いっときは死を覚悟したし、下痢はもう二度と治らないだろうと諦めたこともあった。下痢は行ったり来たり、良くなった…

二十六、ゴハン問題から見えてきたこと。

振り返ると、減量r/dを初めて導入した時、2匹は本当に嬉しそうに(心の中で)こう言った。「おかーさん、コレほんとにおいしいよ!ありがとう!」 そうして満足そうに(多分、最高の笑顔で)r/dを完食した。その2週間後、2匹はピタリと食べることを止め、「…