それいけ高齢ネコ

三十七、尿路閉塞してからの話。この時はまだ良かった…。

手作りごはんに切り替えてから程ないタイミングで尿路閉塞してしまったため、手作りごはんをあげることがすっかり怖くなってしまった。しかも今、ソルは猫コロナ以来のひどい下痢である。 チョビチョビと、ところかまわずの状態。 なぜそんなことになってし…

三十六、そういうわけで手作りごはん、もとい、尿路閉塞した話。

一体どうして尿管が詰まったんだろう…。「もともと膀胱に結石を持ってるので、それが悪さをしたのかもしれないし、炎症が出来て大きくなってしまったのかもしれないし、バイ菌かもしれないし、今の段階での特定は難しいですね…」と、カテーテルに朝から全力…

三十五、猫に手作りごはんを作らされた話…のはずが事態が変わって来て次なる病の話。

食物繊維の与え過ぎによる便秘…だと完全に思い込んでしまっていた。 しかし、頭の中で何かが引っかかっている。 なんだろう…と、ここでもう一つの事実に気づく。昨夜からオシッコもしていない……のでは?そう。昨夜あんなに、これでもかというくら水分を飲ま…

三十四、猫に手作りごはんを作らされた話。今度はウンチが出なくなった。

こうして、ネコ様たちはバイキング会場で各々が好きな皿でチョコチョコ食いを重ねるようになった。ボチボチの食べっぷりで、数日間は落ち着いていた。ところが。出ないのだ。全然。さっぱり。結構食べているように見受けられるのにも関わらず、ソルが丸2日…

三十三、猫に手作りごはんを作らされるまでの話。気付けばそこはバイキング会場。

「タラは食べたくない」ルナにキッパリ断られ、ハタと気がついた。そうか。ルナはタラを食べたことがなかった。 可愛いルナが食べられないんだったら仕方がない。どうするか。ということで考えて、今度はサケを購入してみた。キレハシの詰め合わせみたいなや…

三十二、猫に手作りごはんを作らされた話。食べ物の好みは猫によって全然違うという話。

胃腸に優しい食材とはなんだろう…と考えて思いついたのが、赤ちゃんたちも離乳食でよくお世話になるタラ。 白身で淡白で柔らかくて。あれなら絶対に喜んで食べるに違いないし、赤ちゃんが愛用するくらいなんだから猫にも優しいに違いない。タラを思いつけた…

三十一、猫に手作りごはんを作らされた話。食材の見極めがムズカシイという話。

好調が続くと必ずズコンと落とし穴にはまる。ソルというオス猫と付き合ったこの1年間はひたすらその繰り返しだった。 今回もそうだった。成り行きで、"手作り"というほどでもないが、ニンジンを刻んだりサツマイモを蒸したり、それなりに良い排便が出来るこ…

三十、猫に手作りごはんを作らされた話。繊維反応性疾患という病気。

刻んだニンジンと鶏肉を食べたソルは、その夜ウンチをしなかった。日に5回は下痢便をするのがソルスタンダードだったため、その日常に慣れ過ぎた私は思わず、お腹痛いの?と聞いたほどだった。が、出ない。つい数ヶ月前までの状態を思えば、他の場所で出しち…

二十九、猫に手作りごはんを作らされた話。え?ネコって野菜食べていいの!?

アレもコレも、何をやってもすぐに飽きるネコ、ソル。もうどうしていいかわからなかった。そんな時、ふと、空っぽになった腸内バイオームの缶が目に入った。原材料名…チキン、ポーク、…ニンジン、チキンスープ…ほうれんそう、かぼちゃ……ピーカンナッツ殻パウ…

二十八、猫に手作りごはんを作らされた話。これまでのこと。

一、そして再び飼いネコ2匹。 - onoesanと猫と保育となんやかんや。↑この記事を皮切りに27回も!つらつらと、老猫ソルくんのゴハンの旅のあれこれを綴った。初めは、ネコのゴハンについて綴るつもりなんてこれっぽっちもなかったのに、気づいたらソルのゴハ…

伴侶動物だから悩む、治療費問題と終止符の打ち方。

ルナは急性腎不全、甲状腺機能亢進症。 ソルは慢性腸症、猫コロナ、度重なる尿道閉塞。他にも持病は抱えているし、今まで色々病気になってきたけれど、上記の病気は病院に行ってなかったら完全に命がOUTだったものだ。病院で、2匹合わせて5度以上も、消える…

傷ものにしてゴメン。誤って猫を出血させてしまった話。

今まで家族からの愛情をその身に一身に受けて過ごして来たルナ。 ここ半年でその生活が音を立てて崩れ去った。 ソルが来るまでは、日に100回は撫でられていたのではないだろうか。 人間は占いで、今年は良い年だの、厄年だから色々起きるだの運勢の好不調を…

猫の背中に出来た粉瘤がスクスク育ちすぎる話。

可愛い愛猫ルナの背中に小さな小さなシコリを見つけたのは2年前だった。 本当に小さい粒のような大きさだったから、最初は毛の塊かも、と期待を込めてそう思った。 気のせいにしたかったけど、月日を経て少しずつ成長していったソレは、半年を過ぎた頃にはも…

青春か。じいさん猫にニキビが出来た。

いつもいつも、やれ吐いた、下痢だ、血尿だ、毛がごっそり抜けた、おしっこが出ないと、何かしら心配の種を撒きちらすことを日々の日課にしている爺さんネコ、ソル。 それがここのところ、ボチボチ順調、と言って良い日々だった。 だから、刺激しないように…

長毛猫と短毛猫、お世話が大変なのはどっちだ問題。短毛の方が大変だと思う話。

世間ではよく、長毛の猫さんは見た目は美しいけれどお世話が大変だからよく考えてから飼え、とか言われている。 果たして本当にそうなのだろうか。 私は声を大にして言いたい。 短毛ネコちゃんの方が圧倒的に大変だ、と。 長毛のなつさん1匹飼いの時と比べる…

鳴くオス猫と鳴かないメス猫。どっちも可愛いんだけどね。

ルナは小さな頃から声帯が弱いのか、頑張って鳴いてもキャッとか、キ…とか、ガラスをちょっと擦ったかな程度の高音しか出ない。 ごくまれに私が不在の時に玄関から外に向かって、ナオーンと雄叫びするらしいけど、私自身は聞いたことがない。 一方でソルは、…

二十七、もう少し続きそうな、飼い猫2匹生活。

4種類の薬と高級な療法食、それにおいしいフリカケとオヤツとちゅ〜るをほんのちょっと。気づけば我が家にやって来てもうすぐ一年になる。いっときは死を覚悟したし、下痢はもう二度と治らないだろうと諦めたこともあった。下痢は行ったり来たり、良くなった…

二十六、ゴハン問題から見えてきたこと。

振り返ると、減量r/dを初めて導入した時、2匹は本当に嬉しそうに(心の中で)こう言った。「おかーさん、コレほんとにおいしいよ!ありがとう!」 そうして満足そうに(多分、最高の笑顔で)r/dを完食した。その2週間後、2匹はピタリと食べることを止め、「…

二十五、魅惑のクリスピーキッス

そうして、若干ワケがわからないが、なぜだかソルは「タダの、袋から出しただけの」腸内バイオームを食べるようになった。それ自体は嬉しいけれど、当然おいしくはないため食べる量が激減してしまった。 ルナはルナでフリカケをかけないと全く口にしないし、…

二十四、猫ちゃんのふりかけ④

そういうわけで、自宅近くのペットショップで2種類の猫用ふりかけを買った。 いずれも無添加、380円。 アキモトの「猫ちゃんのふりかけ」の2倍以上のお値段である。 食べないはずはない(と思いたい。)またお金を使ってしまったが、私はウキウキしていた。…

二十三、猫ちゃんのふりかけ③

Xデーは、今までの統計から導き出された日にきっちり訪れた。早くも2日後だ。ついこの前まで2週間ペースで訪れていた「飽き」が、ここのところ2日で訪れる。丸2日間、 「うっめ!!このワイルドな感じ、たまんねえ!マジこれなら3杯はいける!」 と(心の中…

二十二、猫ちゃんのふりかけ②

結論から言うと、2週間も待つ必要はなかった。丸2日間、 「うめえ、かあちゃん、コレまじ天才だわ」 と(心の中で)さんざん大騒ぎしながら毎食すごい勢いで食べまくった。そして快便もした。その翌日の朝。 「ゴハンだ、ゴハンだ、ゴハンの時間がやってきた…

二十一、猫ちゃんのふりかけ①

アキモトの「猫ちゃんのふりかけ」159円。ネーミングセンスと言い、お値段といい、なんだかソルにピッタリなのである。ソルは生まれこそ都内一等地で、父も母も高級猫の由緒正しい血筋だが、何しろ育ちが悪い。そう言ってしまうと、可愛がって育ててくれた母…

二十、すべてネコの思いどおり。

減量r/dもヤだね、ヤなこった、というスコストが始まってから3日目。 ソルが一転、しょんぼりとした姿を見せるようになった。 目が合っても得意のちょーだいちょーだいポーズをしない。 こちらが目を合わせようとしないと 「ほんぎゃぁ、おっかぁ〜」 と、赤…

十九、これで食べるのか。

こうして、 「知らんぷり。食べなくたって知らないよ、あぁそうですか、ふ〜ん…大作戦」が始まった。 彼らは最初のうちは「なぬ?」と言う顔をしたものの 「可愛い我らがこんなに見つめているのにコイツが耐えられるわけがないだろう」 と、余裕シャクシャク…

十八、飽きという課題。

こんなに快調に快便が続くのは初めてのことで、受け入れ間もない頃であれば確実に有頂天になっていただろう。 しかし私はこの半年間の同居の間に、既にこのオスネコが、 「ニンゲンにとって飼いやすい、ラクでカンタンなネコには落ちぶれまい。係の者(私)…

十七、トイレの前でうっとりと佇む。

帰宅後、早速買ってきたばかりの減量r/dを消化i/dに混ぜて皿に盛る。 スコストの真っ最中だった2匹は早くも話し合いに応じ、ガツガツとr/dを食べまくった。 1日目は、2匹揃って少し混ぜただけなのにも関わらず、ほんの少し血便が出た。 まぁ少し混ぜただけと…

十六、偶然出会った減量r/d。

またしても振り出し感満載とは言え、引き続き打開策を模索していくほかない。 ソルが来てからというもの、良くなった、とか、これでうまくいくかも、と期待すると100パーセントの確率で元に戻ったりひどくなり、裏切られることを何度も繰り返してきた。 何度…

十五、落としどころ、だったのに。

イッタイゼンタイ、ドウシタコトデショウカ。 今朝からスコティッシュフォールドのストライキ、略してスコストが大発動してしまった。 ここ数週間、2匹してヒルズのi/d 7対w/d 3の混ぜゴハンを大人しく食し、ソルは中の下くらいの便で落ち着いていた。当面は…

十四、療法食放浪の旅、おとしどころ。

さかのぼること数ヶ月前。 療法食を食べてもらうためのあれやこれや、なんやかんやの試行錯誤をすべて却下したソル。 そうこうしてる間にコロナにかかり、ちゅ〜るすら食べられなくなるという、まさに体調もゴハン問題も、一度は完全な底打ち感に打ちのめさ…