鳴くオス猫と鳴かないメス猫。どっちも可愛いんだけどね。

ルナは小さな頃から声帯が弱いのか、頑張って鳴いてもキャッとか、キ…とか、ガラスをちょっと擦ったかな程度の高音しか出ない。

 

ごくまれに私が不在の時に玄関から外に向かって、ナオーンと雄叫びするらしいけど、私自身は聞いたことがない。

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一方でソルは、思ったことや感じたことは全部、声に出さなきゃ伝わらないと考えている派だ。

 

そのため、早朝の、最も勘弁してという時間帯に、

 

「おい起きろよ近所のみんな!おいどうした!みんなどうしたんだよ死んでんのかよ!?」

 

と、玄関の外に向かって叫び続ける。

 

また、家人の寝室の前に座って、

 

「おはようございまーす!朝ですよ!おはようございまーす!」

 

と呼びかけ続ける。

 

 

ちなみにドアがなく、ベッドまで接近できる私の寝室には決して来ない。

 

夜中に3度もソルの下痢で起こされ、その始末をした私のことを気の毒に思って起こしに来ないのではなく、コイツは眠りが浅いからこの距離でも十分に効果があるとわかっているのに違いない。

 

あまりのうるささに根を上げて階下に降りようとすると、それまでとても静かに上品に外を見ながら待っていてくれたルナが静々と付いてきて、チョコンとエサ皿の前に座る。

 

「お待たせ」と声をかけてゴハンを出すと、上目遣いに「ニャ」っと、声を出さずに鳴き、そっとゴハンを食べ始める。

 

一方ソルは、

「おまえ、やっと起きたんだな。まったく疲れさせやがって。」

とばかり、出されたゴハンの目の前にドテンと横になり、あろうことか食べずに眠りにつく。

 

私が起きて、自分のエサ皿にゴハンを用意するところを見届けたらそれで良いらしい。

 

ちなみに置きエサがあっても一連の行動は変わらない。

 

保育園の女の子と男の子にもコレとよく似たパターンがあることを私は知っている。

 

ただし人間の場合は、先生やママに対するこうした迷惑行為に及ぶ男の子に対しては、女の子が正義感を発揮して物理的な制裁、もしくは叱責を浴びせることが多い。

 

一方メスネコは我関せず。

 

自分のゴハンを食べたらソルのエサ皿のゴハンも味見して悠々と身繕いしている。おかーさんが大変そう、助けなくっちゃ、とか、コイツのことは私が叱らなきゃダメだわ、とかはない。

 

お姉ちゃんだし、たまには頭をパコンとネコパンチしてくれてもいいんだよ。

 

ソルとルナを見ていると、つくづく人間の男女と変わらないなと思う。ネコのオトコの素行が変わらないのは人間のオトコのそれが変わらないのと同じなのだろう。

 

厄介で手がかかるけど愛嬌ですべてをカバーしようとするのって、本当にズルいよね。

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