onoesanと猫と保育となんやかんや。

おいぼれ猫たちとの日々と、あれやこれや

四十五、4度目の尿路閉塞で入院することになった話。

病院から帰宅してわずか3時間足らず。
3時間前に見た光景とまるで変わらない姿がトイレにあった。

…また詰まった。
時刻はまだ夜の9時である。

ああ。結局のところ今夜もまた、ろくに眠れない一夜を過ごさなければならないのか。
疲れが全身を襲う。
とは言え、出来ることは何もない。

第一、辛いのは私ではなく、この小さくて温かい毛玉の生き物だ。

とにかく、翌日の診療時間までは前の時と同じように血尿や嘔吐にまで至らないことを祈ることしか出来ない。

しかし、結果的にこの夜の尿路閉塞は、今までで最も重い症状を呈した。

ソルは、前の3回の時より状態が悪く、夜中の3時を回った頃には部屋中をのたうちまわるようにしながら嘔吐した。下痢便もトイレに間に合わず。明け方にも、病院に行く直前にもリビングで吐き、最後は胃液を吐いた。

世間一般からすると、かなり神経質なところのある家人が、汚れたかどうか微妙な程度のクッションカバーやソファーカバーまで、容赦なくどんどん外していく。
加えて、汚れた床を拭くボロ切れやらマイペットやらウタマロが散乱し、リビングは騒然とした雰囲気になった。

ようやく朝になり、診療時間は9時半からだったが日曜で混むかもしれないため、念を入れて9時過ぎには到着した。
この判断は大正解で、3台分の駐車場は残り1台分しか空いておらず、ギリギリで置くことができた。

しばらく車で待っていると、少し疲れた様子の先生が車で出勤して来た。
私よりは若いものの、そう年齢が変わらないだろう先生は、おっとりと和やかな雰囲気の女性だ。

常に命に向き合い続ける仕事というのは、体力と気力を相当に消費することだろう。
仕事ぶりは、"働く"という言葉よりも"尽くす"という言葉の方がふさわしく、医療従事者や教職に求められがちな域の"お仕事"をされている。信念がないと務まらないだろうと思う。

こういう信念の人を尊敬するし、信用するし、出来るコトなら私もこの先生がかかりつけであって欲しい。

そんなことをつらつらと考えている間に病院のシャッターが開いたので、列に並んだ。

診察中の札がかけられたドアが開くと、すぐに先生と目が合う。
「また詰まっちゃいましたか…」
と視線で声をかけてくれたので、私も、
「そうなんです先生…」
と、軽く頷く。

診察室に入り、今回はかなり辛そうだったこと、嘔吐を繰り返したことを伝える。
先生も、触診で膀胱がパンパンになっていることを確認し、すぐにまたカテーテル処置となった。

「コレだけ詰まるということは、明らかに何か原因があります。それを調べて、今後どうしていけば良いのか考えたいので、数日お預かりしたいと思います。」
…入院だ。

今、そんな話をする時じゃないでしょ?という無言の圧を感じながらも、それに怯んでいられる経済状況でもないので、真っ先に入院代を尋ねる。ソル、ごめん。

呆れたのと困ったのを足したような表情をされてしまったけれど、当面は1日15000円程度の入院費用に検査代や処置代がプラスされるとのこと。

とりあえず3日間。順当に行っても6、7万。

一体、一般庶民の、保険に加入していない、高齢病気がちの猫飼いさん、犬飼いさんたちは、どうしているんだろうか…。
しかしここはひとまず捻出するより道はない。

頑張るしかない、自分。