とうとう、この日が来たという話。

正月明け、成人の日の昨日。
ついにその日がやってきた。


ーもうすぐ来るかもしれない。


そう怯えつつも、さすがにいくらなんでもそれはあり得ないだろう…と考えを打ち消して、やり過ごしてきた。


しかしXデーは着実に、近づいていたのだった。


考えるだけでも恐ろしい。


恐ろしい。


が、そのXデーが来るのを待っている自分も、実は同時にいたのだ。


その日が本当にやって来たら、いくらなんでもさすがに自分のココロも定まるであろう。


定めなければならない。


このような生活を、終わりにしなければいけない。


そんな予感めいた気持ちを持ちつつ、静かに忍び寄るXデーの陰に怯えながらも日常、そして年末年始を過ごしていた。


で、とうとうその日が来た。

とうとう体重が、主人の20代の頃の体重を超えた。

結婚した当時、こんな日が来るとは主人はもとよりワタシも想像すらできなかった。

身長差約20センチ。

今でこそ中高年になり、彼の方とて体重計には手を焼いている。

しかし若かりし頃の彼を抜いてしまうとは。

これは何を意味するかと言うと、

「巷を歩いている痩身の20代の若者よりも重い」

ということを意味します。


「50代のチビでデブなオバサン」が、ここに誕生しました。

どうぞよろしくお願いします。


いや、どうしよう。

はっきり言ってうろたえている。

でも、この、たった今感じている、

「チョーやばい」

この感覚こそワタシが欲していたものでもある。


ここまで切羽詰まらなければダメだった。

崖っぷちから実際に落ちない限り、まったく動く気になれなかった。

どうやら本気を出さなければならない。


この正月、カニも食べた。
スキヤキだって食べた。
クリスマスには鳥の丸焼きまで作って食べた。


幸せな過去の話だ。


今年の目標など、とっくに立てて既に始動されている皆さま。

遅ればせながら、不詳ワタクシも皆さまの後に続いて頑張りたいと思います。