どうしたものか。
先日ワタシは、越えてはいけない壁を越えてしまった。
とうとう、この日が来たという話。 - onoesanとなんやかんや。
越えては行けない壁を越えてしまうことで、正気に戻ろうという荒療治的な作戦、のはずだった。
正気に戻るはずだった。
本来ならば今頃、きつくなってしまったトレパンを履き、冬空の下を1人ランニングしていなければいけないはずである。
どうしたものか。
頭がすごく痛い。
お酒だけならカロリーはゼロだろう。
そう思って、昨夜は日本酒をゴクゴクと飲んでしまった。
それが仇となったのか。
二日酔いと飲酒スピードには、相関関係があるのだろうか。
どうしたものか。
とにかく頭がズキズキする。
何もできない。
痛くて動く気になれない。
でも、気持ちは急いている。
何かしないといけない気がしている。
今のワタシに出来ることといったら、食べることくらいだ。
食べることくらいしか出来ない。
一体どうしろと言うのだ。
神様は私に難問を突きつけた。
難問を突きつけられた上、昨夜の唐揚げの残りまで、目の前にある。
その時ふと、ワタシの中にとんでもない考えが生まれた。
そんなことをする必要がどこにあるのか。
そんなことを調べたらいけない。決して。
でも確か、あのあたりにある。
あれ。
主人の30代の頃の健康診断の結果表。
そんなもの見てどうする。
ダメだダメだ見ちゃダメ。
20代の主人は"痩せっぽち"だったかもしれない。
でも30代の主人はそこそこ中肉中背だったはず。
それなら。
そこに到達するにはまだ十分に余裕がある。
恐ろしいことを思いついてしまった。
戻らなければ。
昨夜までの自分に。こんなコトを考えてしまう自分になる前に。
一度落ち着こう。
冷静になるのだ。
ひとたびハードルをそのように設定し直したら、次はどうしようとするだろうか。
火を見るより明らかである。
最終的には行き着く先は、
「おとーさん、今、体重何キロ?」
だ。
そこまで行ったら、もはや戻る道は断たれたも同然である。
あってはならない。
主人に、主人の20代の頃の体重を超えてしまったことを伝えたところ、
「おめでとう。」
と言われた。
30代のころの体重を超えてしまっても、おめでとうと言ってくれるだろうか。
日が過ぎるごとに、チビデブおばさんはワタシの中にドッカリと腰を落ち着け始めている。
最近になって、
「もうアタシ、一生ここから出ていかないわよ」と言い始めた。
「チビデブおばさん」が年老いて、その体重がために膝や腰を悪くし、まだまだ社会人になったばかりのムスコに迷惑をかけるなどという未来はあってはならない。
チビデブおばさんのこれ以上の侵略は是が非でも止めなければならない。
同時に、唐揚げはもったいないので食べるしかない。
世の中と同様、私のオコナイも、日々矛盾だらけである。