今週のお題「手づくり」
昨日に引き続き、またもや初めてのボタンを発見!!
他の方のブログにしばしば登場するのを見かけていた「今週のお題」…。
昨日も読者登録している方のブログに登場していて、どうも「お題」はヒトから与えられていて、自分で決めているワケではないらしいということにようやく気づきました、ようやく。
ブログを書く人たちの専門用語的なお決まりワードで、今週は○○について書こうと決意した人が冒頭に載せているのかと思ってた!!年初のご挨拶みたいな感じで。謹賀新年!みたいな。
「下書き」の項目のところは、「下書き・お題」っていう風に、今日から変更になったの?前から?
前からだとしたら一体全体どうしたことでしょうか。一度も見た記憶がない。
でも確かにそうなっていて、こわごわ「お題」のところを押してみたら新しい画面が登場しました。ビックリ!!
なので記念にそこから「今週のお題」を書くことにしました。
手作りと言えばもう、保育士。
というくらい保育士と手作りは密接に関係している、と思っている。
なぜか。
なぜかと言うと、保育園はたくさんのお子さまが集うところで、お子さまたちに気に入って頂けたオモチャは徹底的に使い尽くされる。
だから常に、
・安全であること。
・清潔を保てること。
・頑丈であること。
・質は良くても安価であること。
などの条件は、絶対に譲ることができない。
その最低限の条件を満たした上で、
・ひとりひとりの、今の発達段階にふさわしいモノ。
・個々の嗜好に寄り添えるモノ。
・感性を刺激し、成長を後押しするモノ。
・繰り返し、何度も取り組めるモノ。
・適切なサイズ感のモノ。
・できる限り、本モノ。
・興味をそそる、反応しやすい色、形、美しいモノ。
・日常生活に登場するようなモノ。
・その地域ごとの特色を踏まえたモノ。
・状況に応じて適度な量やサイズに調整が可能なモノ。
などの要素が非常に大切になる。
市販のモノでこれらの条件を満たすとなると、どうしても高価格帯になってくる。
ある程度の数量が必要な上に、あっという間にボロボロになる宿命のモノにそんなに支払うことは出来ない。
それに、何より日々観察する中で、こんなモノがあったらどうでしょうか…というモノは、ひとりひとり皆違う。
だから結局は、お子さまと関わる中で「この子にはこんなモノはどうかな?」と閃き、それを手探りでああでもないこうでもないと試行錯誤しながら作っている。
頑張って作って、それがヒットする場合もあるし、大ヒットする場合もあるし、残念ながら触ってももらえず、でも予想もしない方向から手が伸びてくるコトもある。
うまくハマって遊んでくれると、とんでもなく嬉しい。
そして、遊び尽くされて壊れるところまでいったら"大成功"。
これに勝る喜びはないのだった。
今までさまざまな素材を使って、さんざん色々なモノを作り大ヒットシリーズを連作してきたが(駄作の方が多い、と同僚は言うかもしれない)、私が最も苦手とする「針と糸」を使ったボタンシリーズの労作、0才クラスのお子さまたちに大ヒットした3点を、ここで紹介させて頂きます。(前置きが長すぎる件)
以下、
〜0才クラスさんが喜んでくれた手作りオモチャ、針と糸で必死に作ろう!!ボタン編部門〜
圧倒的に第1位!
↑コレ。
コレは、ある日の0才クラスの会議中にミクちゃんが起き出して、園長先生のメガネケースをいじっているところを見て閃きました。
キモはマグネットボタンを使っているところ。
「ボタンを留める」という行為は、けっこう難易度が高い。
一番最初は、シャツなどに使われる一般的な二ツ穴、四ツ穴ボタンから出発する。
動作的にスナップボタンの方が簡単に思われがちだが、スナップボタンの場合、一般的な使い方だと凹側と凸側を同時に視認出来ないので、難易度はワンランク上になる。
いずれにせよ、ボタン遊びは2才に近づいたあたりからというのが定説だ。
でもミクちゃんがその時にいじっていたメガネケースはマグネットボタンだったのだ。
パカパカパカパカ…、見るからに高級そうなメガネケースを開けたり閉めたりすることに没頭しているミクちゃん。
コレなら0才さんでも出来るかも。
でもどちらの側も視認でき、かつ、メガネケースより困難性を高めるには…。
と考えて、この定番の手作りオモチャのスナップボタンやマジックテープを取り付ける箇所に、マグネットボタンを付けることを思いついた。
10本作って、そのうちの半分に、こっそり鈴を仕込んでみた。
結果、1年後には、鈴が入った5本が見事にぶっこわれた。
コレは、0才クラスの中でも特に月齢の小さなお子さまがガラガラのように楽しむため、音が鳴る方がよりチョイスされたこと、またそうして使う際に、マグネット部分の冷たさを好んで舐めたりした為だと思われる。
手作りオモチャの場合、こういった想定外の使われ方をされることが非常に多いので、何を作る時でも、もう金輪際これ以上は縫える場所はありません…というくらいに頑丈に縫い付けることが必須である。
結果として、コレはもうみんな、本当によく遊んでくれた。
(洗濯し過ぎてすっかり色褪せてしまった。)
マグネットは外す時にけっこう力が必要で、思いっきり両腕で引っ張って、外すことに成功したお子様から、今度は目を凝らして一生懸命に、凹凸部分を合わせてくっつけようと頑張る。
このオモチャはまた、先々すべてつなげて長い長い紐にしたり、ひとつひとつ丸くしたりと、色々な遊び方が出来るので、長く遊べると思います。
手芸が得意なママ、おばあちゃま、保育士さんにお勧めです。
あ、中身は綿です。
続きまして、第2位!
↑コレ。
これはスナップボタンを練習する上での弱点、両側が見えない!ってところを解消するのと、柔らかいと力が込めにくくてボタンがパチッとくっつかないというジレンマを解消するべく作りました。
両側を視認でき、なおかつ硬いからパチッと合わせやすい、というところがコダワリです。
中にはミシン糸の芯が入ってます。
そして第3位!あれ、紹介の仕方が逆?最後に1位を発表すれば良かった!まあいいか。
↑コレ。
コレは1位と2位のオモチャが簡単に出来るようになってからのオモチャとなります。
保育園にありがちなのは、可愛いクルマとか、オサカナなどをつなぐバージョン。
でも感性の豊かなお子さまこそ、こういったシンプルで、大人が見てもキレイだなと思えるようなデザインを提供したい。実際こちらの方が喜んでくれることも多かったりします。
保育園の壁にウサギとかネコとかを擬人化したモノを貼ることも、否定はしないけれど、大人の自己満足にならないように気をつけたい。
まあでも、いずれにしてもお子さまが喜んでくれるのが一番なのは間違いない。
以上、「今週のお題」でした!