保育園で。ダイちゃんのように歩こうと思った話。

先日骨折してしまったダイちゃんの左足は、相変わらず包帯でグルグル巻きだ。

外に出る時には汚れないようにゴミ袋をかぶせてガムテープで留めている。

保育園で。骨折が痛いことはまだ知らない、という話。 - onoesanと猫と保育となんやかんや。

お尻で歩くのはますます上手になったものの、お散歩に行く時はカートだし、階段も1人では登り降りできない。

カートに乗る時、階段を移動する時、椅子に座る時、さまざまな場面で抱っこすることになってしまった。


ダイちゃんは可愛いが、抱っこは重い。
体重は15キロ近い。


決して太っているわけではないが、クラスで1番大きい。


大きいからといって、全員が必ずしも重いわけではない。

まぁ抱っこするのは0才さんだけなので、今さら2才のダイちゃんに当てはめるのも変な話だけれど。


同じように"大きな赤ちゃん"でも抱き心地や重さは全然違う。


私調べによると、こうした大きなお子さまの中で、圧倒的に最高級な抱き心地は"ぽっちゃり"。

"ぽっちゃり"は言葉のとおり、ふわふわで柔らかく、意外と軽い。
抱っこして幸せになるタイプのお子さまだ。
ほぼ確実に女の子。


それから"みっしり"。男女半々。
見た目はそこまで太ってないけれど中がつまっている感じ。
"ぽっちゃり"を綿のようと形容するなら、こちらはゴムのよう。
質の良さそうな筋肉に、柔道でもやったら良いのでは…と思いながら保育している。


そして"がっしり"。圧倒的に男の子。
ダイちゃんは、典型的なこのタイプだ。
将来はラグビー選手やサッカー選手にでもなるがいい、と思いながら保育している。

赤ちゃんなのに何故かガッチリとした肩幅、硬さをどことなく感じながら抱っこする。


がっしり型は最も重い。

騙し騙し付き合ってきた私の腰はとうとう悲鳴を上げた。

終わった…と思ったのは、ちょうど午睡前に便座からダイちゃんを降ろした時である。

「もはやこれまで」と、無念の戦線離脱宣言をすると、情け深い同僚の皆様が次々と差し入れの湿布や骨盤ベルトの提供を申し出てくれた。

保育士は大抵、ロッカーの中に湿布、腰痛ベルト、サポーターなどを常備している。

湿布を貼って、なんとかキリの良いところまで終わらせ整形外科へ。

年に数回はこのパターンで駆け込んでいる。

そして毎回、

「明日はどうしても出勤する必要がある。」

と訴え、

「では、太い注射を打つか?」

と聞かれ、

「それはイヤだ」

と言い、結果、軽く電気治療を受ける。


今回もこの流れ。


が、今回は先生が、

「ちょっとそこに両足を伸ばして座れる?」

と床を指差した。

座ると、

「そうそう。そしたらそのまま骨盤を左右順番に動かして前に進むんだよ。今はゆっっくりね。」

「え?先生、これ、お尻歩き?」

「そうそう。腰痛予防に良いから。痛みが治ったら時々やってごらん。」


そういうわけで、明日からダイちゃんの弟子入りをすることになった。

お子さまたちに混じって、ダイちゃんを目標に"お尻歩き"を頑張ろうと思ったのだった。

※これはあくまで私の体験談をベースとした話です。保育方法をはじめとする諸々は保育園によって千差万別です。