床を掃除して悦に入る話。

自慢話をするヒトは嫌われる。


わかっている。


わかっているけれど、ひとまず多めに見てもらいたい。


あー自慢話ブログか、ひらいて損した…と、きっと思われる。だって自慢話だから。すみません。


あーでもムリ。黙ってなんかいられない。
誰かに聞いてもらいたい!


実はさっき、家中の床をワックスがけ、しちゃいました!!


すごーい!と思ってくださった方、いらっしゃいましたらありがとうございます。


え?だから?と思われた方、いらっしゃいましたら心の底から尊敬させていただきます。


なぜなら私、もうここ5年以上ずーーっと、かけられない女(オバサン)だったから。


いやー、もうずーっっっと。


ずーっっと、床が死ぬほど汚いよな…って思ってた。


ソルのおかげで汚したところはその都度拭く羽目になっていたし、もう全面的に汚すから、結果ボチボチ拭いてはいたけれど。


でもそんな部分拭きじゃ到底追いつかないくらい、床はいつ拭いても真っ黒だった。


真っ黒だし、あとムスコの足跡だらけ。


13才男子の足の裏は、我々と違い多量の油分と水分を含んでいる。
あと雑菌。

ハダシで歩くな、と言われたところで13才男子はハダシで歩く生き物だ。

靴下は油分も水分も通す。

だから靴下を履いていても靴下の跡が付く。

本当に、すさまじく汚かった。


1年前にそんな我が家の窮地を救うべくやって来てくれたブラーバは、真面目で一途な性格で、それはもうサボるコトなく働いてくれるのだけれど、小柄で非力な体つきだ。


さすがに我が家に蓄積された汚れをすべて取り切ることは不可能なのだった。


で、とうとう不肖ワタクシが立ち上がった。


ジャーン。


既に数年前に購入済のワックスは、いまだ未使用の新品。


ここまで気持ちが熟成されるには数年間の歳月を必要とした。


ワックスをかける、という"みんチャレ"に入った。


もうやるしかなくね?


そういうわけで、やりました!


家具をどけ、洗剤で拭き、次に水拭きをし、乾いてからワックス、次の場所へ移動…書きながら感極まってもう泣きそう。よく頑張った。


膝は痛かったけれど、腰の方はヨガでいうネコのポーズを意識してやったから大丈夫だった。


それにしてもホームセンターに行くと、ワックス剤がズラーっと並んでいる。


「本当にみんな、これ使ってるの?」


「私みたく買ってから3年間くらい寝かせてない?」


心の中で疑問文が止まらない。


少なくとも私の周りには定期的にワックスをかけているというヒトは1人もいない。
(まさか当たり前だから言わないだけ?)


私のような人間の周囲だからそういうヒトしかいないのであって、逆にワックスをかけるのが当たり前の集団も存在するのだろうか。


あれだけ売っているのだから有り得ることかもしれない。


一緒にいる人を変えると自分も変わる、って言うから、ワックスをかけるコトを当たり前にこなせる集団の中に飛び込みたい。


一瞬で弾き出されそうだけれど、そこを何とか潜り込みたい。


腐ったミカンの役目を果たしてしまわないだろうか、いや、ワックスをかけるような人たちなら絶対に大丈夫だろう。


が、そんな集団はいったいどこで息をしているんだろうか。


昔、幼稚園の親睦会の自己紹介で、

「趣味は掃除です。」

と言って、その場の全員をのけぞらせたヒトがいた。


彼女は床にワックスをかけるだろうか。


ワックスを定期的にかけるヒトと知り合いになったら人生が変わるかもしれない。


年内に知り合いになれますように。


ところでワックスをかけている間、2匹のネコは閉じ込めたい。


けれどそういうわけにもいかない。なぜならネコだから。自由に生きたいタイプだから。


だから、今まさにワックスをかけた場所を猫が歩いてしまったら、その時は、

「あーあ」

と言って済ませようと思っていた。


が、幸いにして彼らはずっと寝ていた。


床が乾いた頃に起き出して水を飲んでいた。


「知ってたから。」


という顔をしていた。


かくして今日は床がピカピカ。


床がピカピカしているとものすごく気分が上がる。


とは言え一方で、ワックスをかけるくらいならメガネを捨てる、という選択肢もアリだと思う。


けれどいつか、いつか、その時が来るかもしれない。
あ…今日、やっちゃおっかなーという日が。


そういう日が来たら、まずは狭いスペースだけやることをお勧めします。


そしたらヘトヘトになって、今日はこれだけにして、またいつかやろうかな…おしまい!と思う。


そこから半年後くらいに、きっとやれます。