習慣化アプリ"みんチャレ"を始めて3ヶ月が経った。
みんチャレ初心者。1か月が経ったという話。 - onoesanと猫と保育となんやかんや。
入っているのは「毎日必ず運動する!」というチームだ。
時にチームメンバーが抜けてしまったり、入れ替えが起きたりしつつも、なんとか続いている。
とは言え、先月はかなり停滞モードだった。
やれ腰が痛い、膝が痛い、仕事で疲れた…と、皆が皆サボりがちだった。
参加メンバー4人が全員50代の女性のため、わかるわかるという空気感で、お互いのサボり心を許し合う。
それはそれで居心地の良い、ゆるい雰囲気がすっかり出来上がっていた。
ところが4月の終わりに事件が起きたのである。
ぼやきがちな中高年の中に、突如としてJKが迷い込んできたのだ。
高校2年生。ということは17才、だろうか。
思わず固まってしまった。
他のメンバーもそうだったに違いない。
なんでよりによって、こんな、50代しかいないチームに入ろうと思ったのか。
おそらくJKのミカちゃんは、他のメンバーのプロフィールを見ずに、チームコンセプトだけを見て参加を決めたのだろう。
他のメンバーが全員50代であることに気づいていない。
もしも1人だけ、とんでもなく年が離れているのを知ったらやめてしまうかもしれない。
私以外のメンバーも同じ結論に達したようだった。
ミカちゃんが参加して以来、年齢を感じさせる言い訳を誰もしなくなった。
しかもミカちゃんは毎日きちんと取り組むので、明らかにサボりづらくなった。
顔も本名も知らない、拘束力もない仲間ではあるが、やはり若い人が頑張っているのに自分がサボるわけにはいかない、といった気持ちになるもののようである。
ミカちゃんは、報告と共に必ずフレッシュな一言を添えてくれる。
「明日はいよいよ剣道の予選大会!緊張するけど全力出す!」
とか
「読書感想文、やっと終わった〜!」
とか
「遅刻しそうだったけどギリギリで門に滑り込めた!」
とか。
子供でも生徒でもないミカちゃんから、まるで友達に送るような生き生きと楽しそうな連絡が毎日来ることに、不思議なほど元気をもらっている。
ミカちゃんの日々の様子を垣間見せてもらって、不思議に元気をもらううちに、以前読んだ北村薫の「スキップ」を思い出した。
17才の女子高生が、居眠りして目が覚めたら突然、25年後の42才になっていたという話である。
その中で主人公のご主人が、内面だけ17才の女子高生になってしまった妻にした話。
自分はすっかりオジサンで、身体もガタガタ、すごく年を取った。
でも心はどうかと言えば、ちっとも年をとったという実感が湧かず、相変わらず全然変わっていないと思っていた。
でも25年後という未知の世界に対して、怯むことなく体当たりで挑む君を見ていて、体だけじゃなくて心もすっかり老いていたことに気がついた。
自分も君に負けないように頑張らないといけない。
と、そういった内容だった。
私もミカちゃんのおかげで、同じような気づきがあった。
この話のご主人と同じく、私も、脳と体の老化は日々、これでもかというくらい感じている。
でも精神年齢は実年齢にまるで追いついていないから、気持ちだけは若い頃のまま、みたいな錯覚。
精神的にまるで成長できていない=気持ちは若い頃のまま、という勘違いに陥っていた。
体と脳はもちろんのこと、心もキッチリ老化していることに気づかせてくれたミカちゃんにとても感謝している。
ミカちゃんが1日でも長くチームにとどまってくれるように頑張ろうと思っている。