十三、嗜好に試行錯誤。

相変わらず、腸内バイオームをちっとも食べやしない。

そう思っていたら、今度は大人しくモグモグと食べていたルナまでがピタリと食べるのをやめてしまった。本当にピタリと。

腸内バイオームのおかげで、懸案事項だった便のきれが良くなり、排便後にマットにお尻を擦り付けて汚れを落とすという迷惑行為をやめていたのがすっかり復活してしまった。

2キロの袋はまだ半分も消化していない。

食べないからといって、みすみす効果の高いバイオームを諦めるのはもったいない。

が、既にありとあらゆる方法を試し、惨憺たる結果に終わっている。またしても、どうしたものか。

ふと、以前トンカチで食いつきの良いフードを粉砕して腸内バイオームに振りかけたことを思い出した。

もしかしてトンカチではなくて、ミルで粒子をもっと細かくしたらどうだろうか。

いや、むしろいっそのこと、フリカケの方をを腸内バイオームにしたらどうなるんだろうか…。

 

というわけで、今度は腸内バイオームをミルで粉にして、以前病院で試供品を頂いたヒルズの消化i/dに振りかけた。

 

…食べる。

なぜか食べる。

フリカケは所詮、たいした量ではないから少量くっついて口に入る分は消化i/dの味で気にならないのかも。胃に入る9割以上は消化i/dだけれど。

こんな使い方では一体いつ終わるのかわからないが、捨てるくらいならば時々振りかけてみようと思うのだった。(そして、このあと3回ほど"消化i/dふりかけバイオーム"を食べた後、2匹とも再びピクリと食べなくなったのだった…。)