二十四、猫ちゃんのふりかけ④

そういうわけで、自宅近くのペットショップで2種類の猫用ふりかけを買った。
いずれも無添加、380円。
アキモトの「猫ちゃんのふりかけ」の2倍以上のお値段である。
食べないはずはない(と思いたい。)

またお金を使ってしまったが、私はウキウキしていた。なぜなら、ひさびさに大ヒットした「ふりかけ」というジャンルで2種類も新しい味を追加購入したからだ。
コレはもう、ローテーションを組めばしばらくの間は安泰ではないのか。
そう。(今はまったく食べないが)「猫ちゃんのふりかけ」を中心に据えた、ふりかけ3種がタッグを組んだ最強ふりかけチームの発足である。期待しないワケにはいかない。

で、早速試した。
まずは、アキモトの「猫ちゃんのふりかけ」がカツオ節と小イワシという海のテイストだったため、「100%ササミふりかけ」という味から試そう。

2匹とも、
「なんだなんだ…?」
とソワソワしたが前回の時のような盛り上がりは見せなかった。
ちょっとだけザワついた程度だ。

それを見た私はちょっとイヤな気持ちになったが、気を取り直して腸内バイオームに振りかけて目の前に置いた。
すると、
「あ…コレにしたんだ。うん、そう、フーン…」
と(心の中で)言いながらルナは食べた。

ソルはニオイだけ嗅いでやめた。

雲行きがもう真っ暗だったので、救いが欲しかった私は、大胆にももう一方の「100%マグロふりかけ」も開封して同じように提供……残念ながら以下すべて同文の結果に終わった。

この「高級」なフリカケは一瞬で「懲りない無駄遣いのレガシー」と化してしまった。

でも何だかシュンとしているようにも見えるソル。
ソルも悪気があって食べないわけではない(多分)

でも一体どうしたら良いものか…とボーッと考えていると、足元の方でコリコリポリポリと音がしてきた。
下を見ると、コロナ明けで変になっていた時を除いて決して食べなかった「ストレート」腸内バイオームを食べている。そう、何もかけてないやつ。
かけるものを考えあぐねて何もかけてないのになぜか置いちゃってたやつ。

ひょっとしたら、さんざんつまらない仕掛けをして色々な味がする腸内バイオームを食べてきた結果、何もかけていない袋から出しただけのモノが1番マシ!と思うに至ったのかもしれない。

その後もフリカケをかけたゴハンには目もくれずストレート減量r/dとストレート腸内バイオームだけを「ボソボソ…」と美味しくなさそうに食べるのだった。

常にこちらの上を行くネコの挙動に振り回される日々は続く。