二十七、もう少し続きそうな、飼い猫2匹生活。

4種類の薬と高級な療法食、それにおいしいフリカケとオヤツとちゅ〜るをほんのちょっと。気づけば我が家にやって来てもうすぐ一年になる。

いっときは死を覚悟したし、下痢はもう二度と治らないだろうと諦めたこともあった。

下痢は行ったり来たり、良くなったかと思えばあっけなく逆戻りの繰り返しで、今もそれは同じだ。

それでも現時点では、生きていて、家族に日々癒やしを与えてくれている。

振り返ると、ソルのお腹にはこの一年でさまざまなモノが入った。

ロイヤルカナンのアミノペプチド
ヒルズの腸内バイオーム
→ロイヤルカナンのユリナリーエイジング
→ロイヤルカナンの消化器サポート
ヒルズの消化i/d
ヒルズの消化・減量・糖尿病w/d
ヒルズの減量r/d

オプションとして、
いなばのちゅ〜るとちゅ〜ぶ
アキモトの猫ちゃんのふりかけ
アニマルライフペットケアの無添加100%まぐろ
同じく100%ささみ
モンプチのクリスピーキッズ

薬が、
腸免疫剤
ベリチーム
胃腸薬
ステロイド

その他に葉酸とビタミン剤の点滴

あとは気になるものは何でも拾い食い。

これだけ色々試し、すったもんだし、様子を見てお世話し続けてようやく彼の傾向と対策が腑に落ちて来た感がある。

ルナとの14年間に渡る同居生活では、子育てとネコの世話はまったく別物で、ひとつも重なったことはなかった。
ルナは、どんなに愛しくてもネコで、自分の領分をわきまえたようなところがある。

けれど推定年齢76才のじいさんであるソルは、赤ちゃんの世話を想起させることがたくさんある。

好き嫌いが激しくて、まるで赤ちゃんが離乳食を食べない時のように、あれやこれや工夫してやらなければいけなかった。
クスリを飲むのがイヤで逃げ回り、あーんと自分も大きく口を開けながら錠剤を呑ませたり、オムツをしている子たちのように粗相が多くて始末が大変だったり。

いつでもそばに居たがり、皆が一番注目するようなジャマな場所に寝そべる。
自分のシッポに戯れているうちに夢中で椅子から落ちたりする。
とにかくよく鳴く。目を見てちょうだいちょうだいと頼んでくる。
要するに、こちらの領分にズカズカと、気づいたら入り込んでいる感じ。
ルナとソルは精神年齢がかけ離れているような気がする。2匹は同い年だけど、ルナは時に私に友人のような視線を送り、対してソルは母親を求めているかのようだ。

ルナはもしかしたらひっそりと、みんなのダメージが少なくて済むように、そっと死んでしまうかもしれない。
けれど、ソルは大々的に、派手に世話を焼かせて死んだ後に、家族の心にポッカリと大きな穴を開けるかもしれない。
そうであって欲しいとも思う。

約1年かけてようやく、ここから先の2匹との生活ペースが出来てきた気がする。

明日も病院。2匹の世話が最後まで出来るように願いながら一緒に過ごそう。