信じられないくらい寝た。
昨日は日中もうつらうつらしたりしていたのに夕食後もまた寝た。そして夜もきっちり寝て、朝起きてもまだ眠い。
老猫の体調が悪くなってから、夜間救急もあり得るだろうとアルコールをずっと控えている。
今思えば、昨夜はその腹いせをしてやろうと思ってしまったのかもしれない。
マグロをたくさん頂いたから、冷静に考えたら引くくらいの量のゴハンを丼に盛り、そこにトロロをかけて、その上に信じられないくらいの量のマグロを切って乗せた。
見た目は、量を売りにしている定食屋さんよりはひどい。
それをガツガツと食べた。他の家族も私にならって無言でガツガツと食べて、みんなあっという間に食べ終わった。
主人が無言ですべての洗い物をしているあいだ、邪魔をしないように寝たふりをしたら、本当に寝てしまった。
目が覚めたら50を過ぎた体はひどい胃もたれに襲われて悲しくなった。
でもこんな悲しみなんてソルがいなくなる悲しみに比べたら宇宙のビックバンと鳥取砂丘の砂粒ひとつくらいのものだから、フツーに起きて、シャワーを浴びて歯を磨いて、猫たちに挨拶をしたらまたすぐソファーに横になる。
なんで今日はこんなに眠いのか。もうずっと夜は数時間しか寝ていないけど、それでもこんなに眠くならない。
どうせまたすぐにソルが吐くだろう。
眠い時に寝ておいて、眠いけれど起こされた時に機嫌よく起きよう。
そんなことを思ってまた寝る。
そしたらほとんど朝だった。
老猫たちは、いつもどおりの安定感で、2メートルくらい距離を置き、床に落とされたような感じで寝ていた。
私が起きたことを知ったソルがすぐにやってきて挨拶する。
ハラヘッタ、といういつもの挨拶。
夜中に嘔吐も下痢もなかった、久しぶりの朝。
早速、高級猫缶を平らげる。ヨタヨタと起き上がってきたルナにもお裾分けする。
おなかがいっぱいになって、2匹は顔を洗い、また誰かに落とされたみたいな格好になって床に転がる。
ここのところ、ベッドに行かずにソファーで変な態勢で毎晩寝ていたら、腰痛が完璧に治った。
いっぱい寝たら昨日までのことが全部夢みたいに思えたけれど、和室に行ったら大量の漫画がやっぱり積まれていた。
昨日、マグロと共に義兄が姉から託されて持ってきてくれた大量の漫画たち。
どうやらまた断捨離したようだ。
前回は、パタリロ全巻放出など、かなり思い切った行動に出ていたけれど、今回はどんな漫画が運ばれてきたのだろう。
これから夏休みだし、しばし友達の子供たちの間を回遊しそう。
色々な人たちのおかげで、良い1日が始まった気がする。