四、更なるお題、次の病。

通称家庭内ノラ猫、ソルの食汚さを克服し、なんとか腸内バイオームを食べさせるため、まず2匹のゴハンはコレ一本でいくことにした。

幸い、腸内バイオームはルナが食べても問題ないと言われた上、彼女はこの味がとても気に入り、軟便気味だったのがすっかり改善したという思いがけない副次効果もあり、置きエサにできるところも魅力だった。

床に一欠片、一粒たりとも人間の食べ物を落とさないようにしていても、時折り何かをハムハムゴックンとやっていたソルだが、他に主食となるようなものが何もなければ腸内バイオームを食べるより生きる術はない。

気が乗らない様子のお手本になれるくらい、わかりやすく気が乗らない様子ではあったものの、何とかチョコチョコと食べるようになっていった。

その結果、波はあるものの数日に一回はソフトクリームに少し勝てるくらいの便が出るようになり、やれやれやっと少し光が見えてきたなとホッとしたところでお約束のように次なる課題が提出されたのだった。