夏の風物詩、我が家も脚が上がりました。

犬猫を飼っているお宅では、暑い夏の風物詩ではないでしょうか。

暑くなり、床に転がって惰眠をむさぼる我が家の老猫たちの両脚も、高々と上にあがるようになりました。
本格的な夏ももうすぐそこです。

15才のオス猫ソルは、我が家に来てから2度目の夏。

昨年の夏は猫コロナをこじらせて、ここまでかと思ったけれど、1回目の奇跡が起きて生き延びた。

今年はどうなることやら。

相変わらず、ヨタヨタと老猫っぽさ満載の歩き方をするくせに、おねだりポーズをしている時だけは若く見える。

そしてしょっちゅうやっているから、しょっちゅう若く見える。
歩いてる姿は今にもよろけそう。もっと均等に力を配分すればいいのに。

そして、夜中に必ず何ヶ所にも吐き散らすくせに、退院した日からなぜか1.1キロも増えているというミステリー。

胃腸のコンディション、薬の効果が出るタイミング、食べたものの微妙な配分(気が向いて、お腹に良いカリカリを多めに食べたとか、サツマイモやニンジンがうまく機能したとか)が奇跡的にうまく噛み合って、下痢でないモノを出せる時も週に数回あるから、そういう時にガッツリ吸収作業をしているのかもしれない。

専属看護師(私)からのサポートとしては、大病になるよりはマシだと割り切って、数日に一度、高価格帯の"腸内バイオーム"の猫缶を投入している。
(※腸内バイオーム…ヒルズの出している胃腸への効き目が神的な療法食。ただし缶詰なら食べるが、カリカリはソルにかなりの酷評を受けている。ルナもあまり好きではないが、これを食べ始めたらルナの胃腸まで絶好調になった。)


それに、胃腸のコンディションが下り坂だと感じたら、吐かない時間帯を見極めて腸免疫の錠剤を投入する。

加えて、おねだりポーズをしてきたら"ハイハイ、今すぐにね!"と蒸した胸肉でスピード対応する。

こうした、日々の細やかな対策も功を奏している。

ソルの、おなかが空いたとか、水が飲みたいとか、ルナに怒られちゃったとか、一人じゃさみしいよとか、ちょっと目(おなか)が痛いみたい、とか掻きすぎてハゲが出来たとか、ついでにニキビも出来たとか…そういう主張があまりにも声高過ぎて、ソルが来てからというもの、ルナに向いていた気持ちも、かけていた時間も、かなり削らざるを得なかったこの一年半。

思えばソルが来るまでは病気がちな箱入り娘だったのだ。
ソルの病気が目立ちすぎるだけで、今だって単体で見たらヨッタヨタ。
ソルが来て以来、甲状腺以外の大きな病気が見つかっていないのは、ひょっとしたら、コイツ(ソル)をこれ以上のさばらせてはいけないということで、気持ちにハリができたのかもしれない。

ルナは2年前の夏、ソルが来る半年前に熱中症になって病院に行き、それで甲状腺機能亢進症を発見してもらったのだった。

人間の症状とまったく一緒のこの病気、猫には多いようで、動物病院の先生は一目で診断を下されたけれど私にはまったくわからなかった。

むしろゴハンをたくさん食べ、活発に動き、ちょっと目がランランとしているから、やる気いっぱいな感じだねと思っていた。

ただ、なんとなく平常時でも呼吸が荒くなった気はしていて、そこだけは少し気になっていた。

でも"燃え尽き症候群"と言われるこの病気は、圧倒的に寿命を縮めてしまうもので、ベテラン飼い主さんたちの間ではとても知られた病気なのだった。

それまでさんざん動物病院ジプシーだったけれど、この診断以来、この先生にずっとお世話になっている。
最高のかかりつけ医のいる2匹がうらやましい。

こうしてルナも2年前から朝晩の甲状腺の薬が欠かせなくなってしまった。

背中の粉瘤も日に日に復活して、どんどん成長している。

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2匹は、今年の夏を乗り切れるだろうか。

ソルに関しては、色々な葛藤を越えてきたけれど、今はもう、できるだけ応援するから生きたいだけ生きてくれ、と心から思えている。
やっと彼の本当の飼い主になれたのかもしれない。

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