言ってはいけない 嬉しすぎる真実

ちょっとしたジレンマに陥っている今日この頃だ。


そもそもブログを始めた最大の目的は、飼い猫のコトを書きたかったからだ。


本当だったら、ウチの飼い猫は年寄りで病気ばっかりでお世話がけっこう大変!

でも色々と工夫してお世話しちゃってます…ちょっと写真を載せるけど、めちゃくちゃ可愛いからビックリしないでね…と、そういう独りよがり感の強い、誰も聞いてくれない話をこれでもかと書きまくりたかった。


最初のうちは順調に書きまくれた。


ついでに我が家をネズミの家族が襲った話や、保育園の可愛くてどうしようもない、仕事上がりには1人連れて帰りたい、誰にしようか…と毎回妄想が止まらないくらい、これはもう事実だから怒らないで頂きたいのだけれど、たまたま日本で一番可愛いお子さまが一ヶ所に集まってしまった勤め先の保育園の話も、個人情報に留意しつつ書いた。


それがここ1か月以上、ソルが以前のブログに書いたような状態を続けており、こと飼い猫の話題に関しては、完全に筆を折られた状態にある。

五十九、今年最初の動物病院に行ってきた話。 - onoesanと猫と保育となんやかんや。


けれど実際、当たり前のことながら今のような状態はものすごく嬉しい。


だからどうしても言いたいし、書きたい。


ソル、もう限界だよ…。


と、そう思っていたのは私だけではなかった。


昨晩、主人がとうとう言ってしまった。


「大きな声では言えないけどさ。ちょっとここだけの話、ソル(小声)、ここんとこ、すごく調子いいね…」


主人のことは責められない。


私もずっと口に出して言いたかったのだから。


でも私は理性的に、


「そう?そうかなぁ…」


と、コチラをじっと見ているソルをチラチラと横目で確認しながら、まだまだ油断できないと思っている雰囲気を醸しながら返事をすることに成功した。


そういう話題を敏感に感じ取るのだ。


気を抜いてはいけない。


さすがにもう学習したからさ…という気分でいた。


が、そこを巧みに切り抜けた30分後。


電話が鳴り、受話器を取ると母からだった。


近況を話しているウチに、話題は最近の物価高の話になった。


物価が高くて大変だという話は、今、私の中で最も興奮度の高いテーマのため、ペラペラと喋りまくった。


あーコレはあと3時間くらい喋るな…と、失敗に気づいた母は話題を変えようとし、


「ところでどう?ソルは元気?」


と振ってきた。


まだまだ物価が高いことについて喋り足りなかった、昨日のスーパーに行った時の鮭の切り身の値段に驚愕した話もしなくてはいけなかった私は、さっさと話を戻したくて、


「あー、もう最近びっくりするほど絶好調…」


と、言いかけてしまった。


言いかけて、ヤバッと気付き、慌てて下を見ると、ジッと見上げるソルとばっちり目が合ってしまった。


やってしまった。


そして本日久しぶりに下痢と嘔吐をしたのだった。


というわけで、"便りがないのは良い便り"を地で行く人間年齢76才のオス猫、ソル。


相変わらず、
"調子が良いから世話がいらなくなった"
などと言おうものなら、途端にすねて体調を崩す。

老いぼれてなお、あきれたカマッテちゃんなのだった。