怒涛の体調不良ラッシュによる病院通いを繰り広げているソル。
果たして年末年始の休診期間中に、体調を崩さずにいてくれるだろうか。
救急には行きたくないな…。
と、色々心配していたけれど、意外にも何事もなく10日間近くを過ごしてくれたのだった。
「ソル、ありがとね!」
そう。
何気なく言ってしまったのだった。
本当にうっかり。
気を抜いていた。
血の気が引き、後悔が押し寄せる。
が、時、すでに遅し。
ソルには決して、
「最近、調子いいね。」
とか、
「ここんとこ、順調だな。」
などといった、
「手がかからなくなった」「世話が減る」ことを喜ぶかのような雰囲気、態度を見せてはならないのだ。
そういう特性を持ったネコなのだ。
青春か。じいさん猫にニキビが出来た。 - onoesanと猫と保育となんやかんや。
四十八、動物病院入院3日目。尿道の石をやっつけろ! - onoesanと猫と保育となんやかんや。
なのに今日、またしても性懲りも無く、年末は助かったよという旨の、感謝の言葉を口に出してしまった。
かくして本日、原因不明のヒドイ下痢となり、今年最初の受診となった。
年末、動物病院には年賀状を出していた。
年賀状を出すこと自体、そろそろ手を引こうと思っているくらいなのだが、今年はムスコから写真の掲載を断られたため、ルナとソルの写真ばかりペタペタと載せた。
そうなると、なんとなく、このヒト(ネコ)たちの唯一の知人?いや、恩人に送らないのもどうかな…と考えたのだった。
年賀状を送りつけたのが何となく気恥ずかしく、ソワソワしながら入口に立っていたところ、先生の方から年賀状のお礼を言って下さった。
良かった。
「あのような"かぶりもの"は嫌がったりしませんか?」
と聞かれたが、見ての通りだ。
どこからどう贔屓目に見ても、嫌がっており、かなりご立腹。
ビックリするほど可愛くなかった。
松重豊さんのような渋い感じになってしまった。
2匹とも、年賀状なのにこんなに不機嫌で良いのか、というくらいには気分を害していた。
正直、去年あれだけ世話をしたのだから、数秒間くらい可愛い顔をしてくれても良いではないか。
で、下痢の方は、
「何か拾い食いしたのかもしれませんね。」
とのこと。
床に落ちていれば、食べても良い療法食以外の、ゴミとかホコリとか全部食べる。
療法食以外の吸い込みが抜群のルンバである。
ましてや父が来ていた。
ずっと父のそばにいなければ、と思った話。 - onoesanと猫と保育となんやかんや。
何を食べていても不思議ではない。
様子を見ようという話で落ち着いたのだった。
膀胱結石に関しては、幸い、手術後から試している結石用のサプリメントが、先生の予想を遥かに超えた効き目を発揮してくれていた。
エコーを確認すると、切開手術後もしぶとく点在していた石が見えなくなっている。
新年早々なんてメデタイ話だろうか。
「ソル、良かったね!」
言いかけて、慌てて言葉を飲み込んだのだった。