少し前に、アレルギーでキュウリが食べられなくなった。
そんな私に、冷やし中華が大好物の息子が、情け容赦なく冷やし中華をリクエストしてくる。
それでやむを得ず、自分だけキュウリの乗っかっていない冷やし中華を何度か食べたけれど、これはもう言ってみれば、自分だけ泡のない生ビールを飲んでいるみたいに興ざめなことだった。
好物が食べられなくなるというのは、味を知っているだけに辛いな…と思った時に、浮かんだ大好物がソラマメ。
私はソラマメがもう、本当に心底大好きなのだ。
どれくらい好きかというと、大好きなキュウリを好きな気持ちのおよそ10倍くらいだろうか。
特に収穫したてのソラマメを頂いた時などは、天にも昇る気持ちになる。はやる気持ちをおさえて塩茹でして、3つのお皿に均等に分ける。
普段、家族で一緒に食べる時は、面倒なので大抵のおかずは大皿に盛る。
でもソラマメだけは個々に分ける。
不公平があってはならないし、競争下だとどうしても急ピッチとなり、ゆっくり味わえない。
それくらいなので、しなんじゅ (id:sinanju-s)さまのこの記事を拝読した時は、時々紹介されている美味しそうな日本酒は無理でも、これだけは、もしもスーパーなどで出会いがあったら絶対に買おう…そう心に決めていた。
ミーノのそら豆。しお味。
めでたくスーパーで出会えたのだった。
記事に書いてあったとおり、これはもう、まんまソラマメだった。
フリーズドライされたソラマメ。
だからソラマメにそこまでの愛情を感じていない人には、そこまでお勧めはしない。単に食感の変わったソラマメだから。
値段もボチボチするので(その日のスーパーでは135円で売られていて、うっかりしていると一度で食べ切ってしまう量)しなんじゅさんも書かれていたけれど、他のスナックで良いと思う。
でも私は、絶対に好きだという確信があったので3袋購入して帰宅し、早速開封して味見をする。
はい、最高。カルビーに拍手。記事のとおり塩加減がちょうど良い(個人の嗜好ですが)。
あー。全力で一気に食べきりたい。
でもやはり3人家族である以上、独り占めするわけにはいかない。
自分がされてイヤなことは家族にもしてはいけないから。
そこで極秘にテストしてみることにした。
2人に食べてもらって、その反応を確認する。
このおいしさに対して、私が満足するくらい感動を表現したか。嬉しさから来る驚きの表情を浮かべたか。探究精神を持って質問をしたか(どこで買ったの?新製品?など)の3項目である。
厳正な会議を経て採点した結果、残念ながら2人とも不合格となり、食べさせるわけにはいかなくなった。
彼らの「なにこれ、おいしいね」は、あくまで日常にごく普通に転がっている、ちょっとした喜びの表現を超えることは出来なかったのである。
お値段もそこそこ良いので、そこまで喜べない人たちには到底分けてあげることはできない。
なんといっても私は、コレを食べると君たちの何倍も幸せになれる。独り占めした方が費用対効果が高いことは明らかである。
彼らには今までどおり、柿の種とか雪の宿、ソフトサラダなどをチマチマと食べてもらおう。そう思ったのだった。
それで、隠し場所を考えなければいけなくなってしまった。
主人はリモートで使う机の右の引き出しに、ムスコは部屋にあるベンチ椅子の中に、それぞれヘソクリおやつを隠し持っている。
2人とも、私が気づいていることを知らない。
私が時々物色して、つまんでいることも知らない。
2人が絶対に気づかない場所はどこだろう。
考えた結果、今のところ、2人が滅多に開けない冷蔵庫の野菜室の中に紛れ込ませている。
冷え冷えになるけれど仕方がない。
下手なところにしまい込むと、確実に自分が忘れてしまう。
自分の目につくけれど2人の目につかない場所を、必死で考える今日この頃なのだった。
※豆の種類は黒豆や大豆もありますが、ソラマメと、水色のパッケージのエダマメが主力で、小分けのパッケージも販売されていました。
※しなんじゅさま
勝手ながらリンクを貼らせて頂きました。もしも問題あればご連絡お願いできますでしょうか🙇♀️
今後も日々の更新を楽しみにしております。